舌癌の生存率が示すもの

一定の期間を患者さんが生きることができた割合を表しているのが生存率です。したがって、この数値を見ることで予後の経過についての見通しを立てることや、命がどれだけの危険にさらされているかを知ることができます。

舌癌の5年生存率

他の癌も含め、5年の期間を目安にすることが多くあります。調査対象によって数値は上下しますので、舌癌の生存率を見るときにはある程度の幅を見込んでおく必要があります。病院によっても数値が異なりますので、治療成績を比較する際に有用です。

病期（ステージ）ごとに見ていくと、Ⅰ期でおよそ95%、Ⅱ期で85%、Ⅲ期で80％、Ⅳ期で70％ほどです。ステージが末期に近づくほどに悪化していくのはやむを得ないことです。病院間で比較する場合には、同じステージで比べるようにしましょう。

重要なことは、早期発見と確かな治療です。初期症状のうちであれば完治は容易ですし、治療の質が上がれば予後の経過が良くなるのは当然です。異常を感じたときに放置せず、病院で検査を受けておくことは、早期発見につながる重要なことです。また、名医を見つけることによって、治療のレベルを高めることを期待できます。